法による国家統治が当然との中国社会各界の共通認識は空前の高まりを見せ、社会生活および政治レベルにもかつてないほど浸透している。例えば、法による国家統治に対する人々の最初の理解は社会運営を規範化すべきというもので、より多くが庶民を念頭に置いていた。だが現在強調される矛先は、より多くが権力に対する制約に向けられており、党による指導、主としての民衆、法による国家統治をいかに統一するのかも、党・政府側が自発的に検討に加わる問題となっている。
「法治は国家統治・政治の基本方式」「各級党組織は憲法と法律の範囲内での活動を堅持しなければならない」。こうした言葉はすでに中国の党・政府の公式文書や指導者の談話に見られる。これは単なる言葉の跳躍ではなく、法治建設の行動はすでに新たな段階への邁進を準備している。
法治は一定の意義において、すでに一種の価値観となっている。このため一部の人はこの分野の満足のいかない部分に対して毎回政治的批判を行い、摩擦や衝突の激化を招くこともある。今回の四中全会を通じて、また、過去の法治建設プロセスの振り返りを通じて、われわれは次の点をよりはっきりと認識できるかも知れない。法による国家統治の推進は、この国全体の真実の努力であり、中国の主流パワーは過去数十年間この容易でない道において立ち止まろうとしたことはなかった。
民主、法治という素晴らしい概念は早くから中国に入ってきたが、われわれは1世紀の時間を費やして次の点を理解した。民主や法治は単刀直入に、大躍進方式で実現できるものではない。われわれは近代化および社会の総合建設の礎石を1つ1つ敷き詰めなければならず、そのどの部分も避けたり、省くことはできない。われわれは理想に満ちた、しかも現実主義的な道を歩むことしかできないし、そうしなければならない。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年10月21日