国産空母が建造開始か、大型空母の建造の謎に迫る

国産空母が建造開始か、大型空母の建造の謎に迫る。 カナダ軍事専門誌『漢和ディフェンスレビュー』の「中国初の国産空母が大連造船所で建造を開始した。空母のモジュール組立の準備作業がすでに整っている」という報道を受け、世界は中国国産空母の建造の進捗状況に注目している…

タグ: 国産空母 建造 船体 造船

発信時間: 2014-10-26 09:34:37 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

カナダ軍事専門誌『漢和ディフェンスレビュー』の「中国初の国産空母が大連造船所で建造を開始した。空母のモジュール組立の準備作業がすでに整っている」という報道を受け、世界は中国国産空母の建造の進捗状況に注目している。1隻の空母はいかにして建造されるのだろうか、建造の過程においてどのような段階を乗り越えなければならないのだろうか?

各国の中型・大型空母の建造は、先進的なモジュール化建造技術を採用している。標準化した部品の組み合わせ(ユニット)を予め設定しておき、これをガントリークレーンで造船台に吊り上げ一度に組み立てることで、作業量を大幅に減少できる。例えば中国の空母「遼寧艦」の前身であるワリャーグの主要艦体は21のモジュールによって構成されている。各モジュールの長さは約32メートル、幅は艦隊の幅に相当し、高さは約13メートル。各モジュールの重さは1400トンに達するが、空母の上層は22のモジュールによって構成される。建造の過程において、下層の艦体の組立は、艦首・艦尾の両方向から同時に進められる。垂直方向に見ると、艦体全体は、6層目の甲板によって上層と下層に分かれる。大型モジュールの他に、造船所では1059のユニットの取付を行う。造船所は専門的な技術者を取付に当たらせ、これをクレーンにより造船台に釣り上げる。100トンのタービン、120トンのディーゼルエンジンも、ユニットとして搭載される。空母の飛行甲板はこのモジュールの組立の過程において、一枚一枚と表面を形成する。後は必要な装備を取り付けるだけだ。

イギリスが建造した排水量6万5000トンの空母「クイーン・エリザベス」は、モジュール化建造技術を最大限に発揮した。このイギリスの製造技術は艦体を6つの超大型ユニット(うち5つの重さは4000-8000トン、1つは1万1300トン)、6つの中間ユニット、12の甲板ユニット、2つの上層建築ユニットに分け、4社の6大造船所で同時に建造した。この並行建造方法により、空母の工期が大幅に短縮された。

この建造技術の場合、水路を使い組立場にモジュールを送るが、モジュール間の溶接は非常に高い精度を要する。船体構造における数百本の縦フレームを隙間なくぴたりと溶接し、元から1本だったようにする必要があり、技術的に難しい。クイーン・エリザベスは大量のコンピュータ仮想設計技術および建造技術を採用し、実際の建造前にシミュレーションを行った。そのうち一部のモジュールを見ると、一部の船室は工場出荷前にベッド、バスルーム、蛍光灯の設置を終え、照明を使えるほどになっている。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年10月26日

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