外交部(外務省)の秦剛報道官は3日「米国のオバマ大統領が10~12日の日程で中国を公式訪問し、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席する。両国首脳は中米関係および関心を共有する世界や地域の重大問題について踏み込んで意見交換する」と発表した。新京報が伝えた。
中米双方は少なくとも3カ月前から首脳会議の準備に入った。中国国際問題研究基金米国研究センターの呉祖栄執行センター長はメディアへの寄稿で、最近両国高官が頻繁に行き来し、訪問の地ならしをしていることを指摘した。
8月末に中国外交部の鄭沢光部長助理(次官補。北米担当)が訪米。9月初めには米国のライス大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が訪中し、習近平国家主席ら指導者と会談した。その後、海軍の呉勝利司令官が訪米。9月30日から10日2日にかけて王毅外交部長(外相)が訪米し、オバマ大統領と会談した。王外交部長はライス大統領補佐官と1カ月の間に2回会談し、ケリー国務長官とも会談した。楊潔チ国務委員は10月18日にケリー国務長官と会談し、20日にはライス大統領補佐官、ヘーゲル国防長官とそれぞれ会談した。
昨年オバマ大統領は「政府閉鎖問題」のため、インドネシア・バリ島でのAPEC会議に欠席した。今年は米中間選挙が終わり、中国でのAPEC会議へと出発する。
■中米首脳会談の議題は何か
習近平主席とオバマ大統領は会談で何を話し合うのか?米国のAPEC高官、ロバート・ワン氏は8月「首脳会談の議題は非常に広範なものとなる。例えば中米間の商業・貿易、エネルギー、テロ対策、朝鮮核問題、サイバーセキュリティーなど、いずれも言及の可能性がある。両国間の協力や溝も話題となる可能性がある」と指摘した。