米国ではちょうど中間選挙が行われた。オバマ大統領は残り2年余りの任期内にいかにして自らの志を実現し、世界の人々の記憶に残る歴史をつくることができるかという課題に直面している。中国は改革の全面的深化という難関攻略期に入り、いかにして重要な戦略的チャンス期を一層うまく捉え、利用して改革発展を推進し、世界との良好な連携を保つかという課題に直面している。中米関係は調整を行い、各分野の実務協力を積極的に開拓すると同時に、より良く溝を管理・コントロールし、双方が互いの協力に対して疑念や警戒心を余り抱かず、もっと誠意や安心感を持つようにすることを早急に必要としている。国際的に差し迫って危険性の高い重大な問題は1年余り前と比べても、一層深刻なものがあると言える。気候変動、テロ対策、朝鮮やイランの核、イラク、アフガニスタン、シリア、ウクライナ、イスラム国、エボラ出血熱などの問題は、以前からのものもあれば新しいものもあり、中米間の意思疎通を必要としないものはない。
これはまさに、中米関係の重要性がとっくに二国間の範疇を超え、世界的意義を強めているということを物語っている。複雑で変化に富む現在の国際情勢の下、中米間の協力と調整は過去のいかなる時にも増して差し迫った、重要なものとなっている。それぞれの国や人によって中米首脳会談に対する期待や考えは異なるだろうし、中米関係についての見方や主張も完全に一致することはありえない。だが総じて言えば、中米は共に両国関係が双方に一層の利益をもたらすことを望んでいるし、国際社会も中米関係のたゆまぬ改善と発展を期待している。中米は規模の大きな国であり、両国にとって協力すれば共に利し、闘えば共に傷つくだけでなく、他の各国にとっても中米協力が良好であれば、世界の平和と安定のブースターやバラストとなり、その反対であれば世界に安らかな日々はなくなるからだ。
新たな中米首脳会談がさらに多くのプラスのエネルギーを中米関係に注ぎ、複雑な試練に対処するうえでの一層の自信を世界にもたらすことを期待するだけの理由が世界にはある。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年11月5日