「遼寧艦」は1人の兄弟しかいないかもしれない、なぜなら中国2隻目の国産空母は、まったく異なる姿をしているかもしれないからだ。カナダ軍事専門誌『漢和ディフェンスレビュー』(11月号)は、「江南造船所で建造される新型空母は、原子力ではなく通常動力を搭載する。また遼寧艦や001A型空母と比べ、設計に大きな変化がある。蒸気カタパルトの研究が最終段階に入っている」と伝えた。
遼寧艦の双子の兄弟
遼寧艦が5カ月に渡る補修を完了し再出港すると、海外メディアは姉妹艦の建造の進展について憶測している。『漢和ディフェンスレビュー』(10月号)は「大連の権威ある消息筋」の話として、「大連造船所が昨年末に、1隻目の001A型国産空母の鋼板の切断式を開いた」と報じた。1隻目の国産空母はどのような外観をしているのだろうか?多くの西側メディアと香港メディアは、001A型とはこの空母が遼寧艦の複製版を意味している可能性があると推測した。防衛問題専門家は、「1隻目の国産空母が遼寧艦の全体設計を参照した場合、工期を大幅に短縮し、短期間内に戦闘力を形成できるため、良い選択肢だ」と指摘した。
海外メディアの報道によると、001A型は遼寧艦をベースに改造される。両者の構造と設計は似通っているが、新型空母のブリッジはやや縮小され、レーダーや武器にも調整が加えられる。001A型には、ハルビンの工場で生産される蒸気タービンが搭載される。専用の鋼板は、上海市宝山区で生産される。艦内の生活施設が改善され、工期は約6年になる。
西側のアナリストは、「001A型が遼寧艦とまったく同じである可能性はなく、一部の改良やアップグレードがあるはずだ。遼寧艦は主に試験と科学研究の任務を担当するが、新型空母は純粋な作戦のプラットフォームになる」と指摘した。