習近平国家主席は12日、北京の人民大会堂で米国のオバマ大統領と会談し、中米関係と、関心を共有する重大な国際問題と地域問題について、率直かつ立ち入った意見交換を行った。オバマ大統領の主な発言は以下の通り。
米中関係は国交樹立35年来、急速な進展を遂げ、地域と世界の平和・安定・発展に大きく貢献してきた。米中関係の発展が両国と世界にますます多くの幸福をもたらすことを望んでいる。
習近平主席が提出した主張や提案を重視し、交流や対話の強化、理解や相互信頼の増進、互いに利益のある協力の拡大、見解の相違の建設的な制御、米中の新型大国関係の共同推進に賛同する。
米国は、平和・繁栄・安定で国際的により大きな役割を果たす中国を歓迎・支持することを重ねて申し上げる。そうした中国は米国の利益にもかなっている。米国側には、中国を包囲したり、中国の統一を損なったりする意図はない。
台湾問題についての立場に変化はなく、米国は「台湾独立」を支持しない。台湾海峡両岸関係の改善を揺るぎなく支持し、この傾向が続くことを望んでいる。
米国側は、西蔵(チベット)が中華人民共和国の一部分であることを認め、「西蔵独立」を支持しない。
米国側は中国の改革開放を支持し、双方がさらなる措置によって米中貿易の均衡発展を促進し、農業や食料安全などの分野での協力を強化することを希望する。米国側は、両国の民間交流を支持する。
米国側は、米中両軍の関係が進展していることを歓迎し、両軍がさらに広い分野で交流・対話・協力を強化し、誤った判断を回避し、衝突を防止することを希望する。
米国はアジア太平洋地域において、中国との競争ではなく協力の関係を築き、地域の安全と安定をともに守ることを心から望んでいる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年11月13日