韓国政府は26日、安倍晋三首相が村山談話を書き換えようとしている件について懸念を示し、戦後70周年に発表を予定している「安倍談話」は、日本の侵略の歴史の正確な認識を基礎とし、隣国関係改善に向けた誠意を示すべきだと呼びかけた。
韓国・聯合ニュースは同日、韓国政府筋の話として、「日本政府はどの国よりも、日本が無条件降伏50周年記念日に発表した村山談話、60周年記念日に発表した小泉談話に含まれる、歴史の背景と具体的な意義をよく理解しているはずだ。日本政府がこれまで公の場で重ねて表明してきたように、歴代内閣の歴史認識を継承するならば、戦後70周年に発表される安倍談話には、歴史の傷を癒やし、隣国関係を改善し、国際社会の信頼を取り戻すといった誠意ある内容が含まれるはずだ」と指摘した。
安倍首相は25日、NHKの番組に出演した際に、戦後70周年に発表する安倍談話が村山談話の「植民地支配」、「侵略」、「謝罪」といったキーワードをそのまま継承せず、別の文言に変えることで、安倍政権の戦後の歴史と日本の未来の発展に対する考えを示すと述べた。
村山富市元首相と小泉純一郎元首相は、日本の無条件降伏50周年・60周年に、侵略戦争を反省し謝罪する談話を発表した。これらの談話には、「植民地支配」、「侵略」、「深い反省」、「謝罪」といった文言が盛り込まれていた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年1月27日