国務院の李克強総理は21日午後、スイス・ダボスで開催された世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)に出席し、特別挨拶を行った。スイスはスキーの名所として知られることから、スキーになぞらえて中国経済を語るなど、李総理は様々なたとえを駆使しながら世界に向けて中国経済の「新常態」を紹介し、中国経済の自信を示した。ここではダボス会議での李総理の名言を見ていこう。新華網が伝えた。
▽世界は今、新たなペニシリンを必要としている
ダボスはかつて、結核患者の療養地だった。しかしペニシリンの発明によってこの状況は変わり、今ではこうして「ブレーンストーミング」の中心地となっている。我々は今、国際情勢の新たな課題に対応するため、新たなペニシリンを必要としている。
▽各方面の利益の最大公約数を追求
長引く問題を解決するためには、対抗・恨み・閉鎖の中で答えを模索していてはならない。新たな問題を解決するためには、より一層の対話・協議・協力が必要だ。我々は歴史の経験を汲み取り、時代の知恵を活用し、各方面の利益の最大公約数を求めなければならない。
▽「勝者総取り方式」ではいけない
各国は冷戦思考とゼロサム思考を捨てるべきだ。「勝者総取り方式」は成功しない。いかなる地域の衝突であれ、政治的手段を通じ、平和的なやり方で解決を求めるべきだ。