中国、ロシアに世界最大の火力発電所を建設か

中国、ロシアに世界最大の火力発電所を建設か。 ロシアメディアによると、極東アムール州のエルコベツ火力発電所は、中国国家電網公司とロシアの対中電力輸出業者であるボストークエナジーの初の協力プロジェクトだ。両社は2013年の時点で、同プロジェクトの実現性に関する協議書に調印していた…

タグ: ロシア 火力発電所 既製品 環境汚染

発信時間: 2015-02-11 14:07:28 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

ロシアメディアによると、極東アムール州のエルコベツ火力発電所は、中国国家電網公司とロシアの対中電力輸出業者であるボストークエナジーの初の協力プロジェクトだ。両社は2013年の時点で、同プロジェクトの実現性に関する協議書に調印していた。  

ロシアメディアの2月10日の報道によると、ロシアは火力発電所の発電量を3000−5000GW(中国への送電を含む)と推算している。すでに確認されているエルコベツの褐炭量は、この規模の発電を完全に実現できる。しかし中国側はプロジェクトの規模を拡大し、発電量を8000GWとし、さらに褐炭の開発を続けるよう提案している。この発電規模を実現すれば、同発電所は世界最大の火力発電所になる。対中輸出量は、現在の輸出規模の10倍の300−500億kWhに達することになる。  

ロシア国家エネルギー研究所のプラヴォスドフ所長は、「中国がロシアの電力にこれほど興味を示しているのは、自国の経済の需要のみが原因ではない。同プロジェクトは中国に適している。ロシアから既成品を購入し、自国で石炭を発電する必要はない。これは中国にとって理想的なプランであり、環境保護にとっても有利だ。中国の発電所の多くが石炭に依存しており、都市部の環境汚染が日増しに深刻化しているからだ」と分析した。  

中国国家電網公司の舒印彪総経理は、「投資総額は、現時点では150億ドルに達すると判断されている。これには原発の建設の他に、露天の石炭採掘現場で年間3500万トンの採掘量を実現するためのインフラ、中国に繋がる約2000キロメートルの高圧電線の敷設の経費が含まれる。電線は、電力使用量が中国の東北地区よりも多い中部に直通する」と説明した。

双方は現在、協力の条件について議論を続けている。しかし中国がこれまでの「売り手と買い手」という構造を打破しようとしていることは明らかだ。辺境でロシアの電力を購入するのではなく、現在の契約内容のように、合弁会社を建設し、大型・長期プロジェクトの名実相伴う参与者になろうとしているのだ。  ボストークエナジーは火力発電所の49%の株を譲渡する予定だ。中国の提携先は電力の購入を約束した。両国の企業はまた、新たな株主を受け入れる可能性がある。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年2月11日

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