英国はアジア太平洋の軍事力の配備を強化し、自国の利益と同盟国を守り、地域間の安全の脅威を阻止することになった。英外相は、「アジア太平洋の外部の大国は、その潜在的な安全リスクに注目している。いかなる問題も国際法に基づき、対話によって解決されなければならない」と述べた。英軍事週刊誌『ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー』(電子版)が2月2日に伝えた。
英国のフィリップ・ハモンド外相は1月10日、シンガポールの南洋理工大学のS.ラジャラトナム国際関係研究所で演説した際に、「英国はアジア太平洋の軍事力の配備を強化し、地域内の政治・軍事競争による安全情勢の悪化を防止する」と述べた。
ハモンド外相は、「アジア太平洋では経済のつながりが日増しに緊密になっているが、地域内の戦略的駆け引きにより分裂が生じないとは限らない。領土係争により、地域内には動乱の可能性が残されている。多くのアジア諸国とアジア以外の各国は、東アジアの政治的な緊張情勢とナショナリズムのムードを緊張しながら見守っている」と指摘した。
ハモンド外相は、「英国は中国の南中国海・東中国海における領土問題に関する立場を表明していないが、英国は国家が力に基づきアジアの秩序を構築することを拒否する。アジアの領土問題は、国際法によって解決されなければならない。地域の安定は極めて重要だが、この規則に基づく国際体制の統合性も無視できない。地域の問題を解決する際には武力で脅迫するのではなく、国際法を尊重し、対話と協議によって解決するべきだ」と発言した。