中国海軍が軍艦建設を大々的に進めているという噂が絶えない。英国の国際戦略研究所は11日、世界各国の軍事力などを分析した2015年度版の報告書を発表し、中国海軍は近年艦船の大規模建造の新時代に入っており、軍事費が大幅に拡大し透明度が不足していると称した。また一部のメディアは、中国海軍の6隻目の052C型ミサイル駆逐艦が就役し、これまで就役していた052D型「昆明艦」を加えると中国海軍は7隻の防空艦を保有し、海上自衛隊を抜き世界2位のイージス艦隊を保有していると伝えている。中国外交部の華春瑩報道官は12日に開かれた記者会見で、次のように回答した。
華報道官は、同報告書の「中国造艦ブーム」という説をどう見るかという質問に対して、「研究機関の中国の軍事費に関する報告書の中で、一連の数字が列挙されたそうだが、私もここで一部のデータを提供しようと思う。これは問題をより良く説明できるかもしれない。2014年の中国の軍事費が国内総生産に占めた比率は1.5%未満で、世界の主要国を下回ったほか、2.6%という世界平均水準を下回った。中国の1人当たりの国防費はさらに少なく、米国の22分の1、英国の9分の1、日本の5分の1のみだ」と述べた。
同報告書は韓国にも注目されている。韓国の聯合ニュースは12日、「同報告書によると、2014年の韓国の軍事予算は344億ドルで世界10位だ。2014年の米国の軍事費は5810億ドルで世界一で、中国は1294億ドルで2位だった。サウジアラビアは808億ドル、ロシアは700億ドル、英国は618億ドル、日本は477億ドルでトップ10入りした。朝鮮は入選しなかったが、同報告書は朝鮮がミサイル技術と大量殺戮兵器の能力を大幅に強化しているとした」と報じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年2月13日