李総理:今年の政府活動の3つの要点を強調

李総理:今年の政府活動の3つの要点を強調。

タグ: 政府活動報告 政府活動の3つの要点

発信時間: 2015-03-05 16:31:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

第12期全国人民代表大会第3回会議は3月5日午前9時、人民大会堂で開幕した。会議では、国務院の李克強総理による政府活動報告を聴取した。李総理は、今年度の政府活動を首尾よく進めるには、以下の三点をしっかりと押さえなければならないと述べた。詳細は次の通り。

(一)マクロ経済政策の安定化と充実化。引き付き積極的な財政政策と穏健な金融政策を実施し、事前調整・微調整をいっそう重視し、ターゲット・コントロールをいっそう重視し、増分資金を効果的に使い、遊休資金を活性化させ、脆弱部分を重点的にサポートする。ミクロ経済の活力でマクロ経済の安定を支え、供給の革新で需要の拡大をもたらし、構造調整で総需給の均衡を促し、経済の推移を合理的な範囲内に確実に保つ。

積極的な財政政策には、力強さと効率アップが必要である。今年度は、財政赤字を前年度比2700億元増の1兆6200億元とし、財政赤字の対GDP比を前年度の2.1%から2.3%に引き上げる。内訳は、中央財政赤字1兆1200億元(1700億元増)、地方財政赤字5000億元(1000億元増)とする。債務管理と安定成長との関係を適切に処理し、地方政府の起債による資金調達の仕組みを刷新・最適化する。特別債を適宜発行する。条件を満たす建設中プロジェクトへの追加融資を保障し、リスク要因を防止・解消する。財政支出構造の最適化をはかり、遊休資金の活性化に力を入れ、資金の使用効率を高める。引き続き構造的減税と全般的な料金等の引き下げを行い、企業、とりわけ小企業・零細企業の負担をいっそう軽減する。

穏健な金融政策には、緩和と引き締めの適度な力加減が必要である。広義マネーサプライ(M2)の増加率の所期目標は12%前後とするが、実際に実施していく中で経済発展の必要に応じて多少高くなってもかまわない。マクロ・プルーデンス管理を強化・改善し、公開市場操作、金利(公定歩合)、預金準備率、再貸付などの金融政策手段を柔軟に活用して、マネーサプライ・銀行貸出と社会的資金調達規模の安定的な伸びを保つ。資金の回転を速め、貸付構造を最適化し、直接金融の割合を高め、社会的資金調達のコストを下げ、金融のこんこんとした流れをより多く実体経済に行き渡らせる。

(二)安定成長と構造調整のバランスを維持。わが国の発展は、「三期重複(成長速度の変換期、構造調整の陣痛期、過去の刺激策の消化期の同時到来)」の矛盾に直面し、資源・環境の制約が増し、労働力など生産要素のコストが上昇しており、「大規模な投入、資源・エネルギーの高消費、数量拡張の偏重」の発展パターンはもはや続けられない。そのため、安定成長の中で構造の最適化を促さなければならない。つまり、成長速度を安定化させ、経済の穏やかな推移を確実に保ち、住民の就業と所得の持続的な増加を確保して、構造調整・パターン転換に有利な条件をつくり出す必要と、構造調整を進めて、安定成長の基盤をうち固める必要とがあるのである。研究開発への投入を増やし、全要素生産性を高め、質の向上、標準の確立、ブランドづくりにいっそう努め、サービス業と戦略的新興産業の割合とレベルの向上を促し、経済発展の空間構造の適正化をはかり、新たな成長分野と成長極の育成を急ぎ、発展の中で構造の高度化を、構造の高度化の中で発展を実現することが求められる。

(三)経済・社会発展の新たな原動力の育成と創生。現在、経済成長の伝統的原動力が弱まっているため、構造的改革を強化し、革新駆動型発展戦略の実施スピードを上げ、旧型エンジンを改良し、新型エンジンを開発しなければならない。まず一方では、公共財と公共サービスの供給を増やし、教育、医療衛生などへの政府の投入を増やすとともに、民間業者の参入を奨励して、供給の効率を高める。こうすれば、脆弱部分を補強し民生を改善することができるだけでなく、需要の拡大や発展の促進にもつながる。他方では、大衆による起業・革新を促進する。こうすれば、雇用を拡大し住民所得を増加させることができるだけでなく、社会の縦方向の流動と公平・正義の促進にもつながる。わが国は、13億の人口、9億の労働力を擁し、国民は勤勉・聡明で創造力に富む。こうした無数の市場の細胞が活性化すれば、必ずやそれが凝集して発展の巨大なエネルギーとなり、経済の下押し圧力に耐え抜き、中国経済を終始活気にあふれさせることができる。政府は、自己革命(改革)を断行して、市場と社会に活躍の場を十分に分け与え、公平な競争の舞台を整える必要がある。個人と企業は、果敢に起業・革新に挑む必要がある。社会全体は、起業・革新の文化を厚く育む必要がある。こうすることにより、人々が富を築くなかで、よりよく自己実現できるようにしなければならない。

今年度は、第12次5ヵ年計画の詰めの年である。われわれは第12次5ヵ年計画期の経済・社会発展の主要目標・主要任務を達成するとともに、改革の精神、革新の理念、科学的な方法に基づいて第13次5ヵ年計画要網の編成作業を十分に行い、今後5年間の発展の青写真をしっかりと描く必要がある。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年3月5日

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