韓国の尹炳世外相は29日、「韓国は安倍晋三首相が来月の米議会演説で、正確な歴史観を継承することを願う。この機会を逃せば、安倍首相の指導力が深刻な影響を受けることになる」と発言した。
共同通信社が同日発表した最新の世論調査の結果によると、安倍首相が今年8月15日の無条件降伏70周年に発表する「安倍談話」について、回答者の過半数は「植民地支配と侵略」「反省と謝罪」などを書き入れるべきだとした。
【歴史の反省】
尹外相は同日、韓国KBSテレビの報道番組に出演した際に、「韓国は安倍首相の米議会演説を阻止しようとしていない。しかし日本の歴史に対する態度に注目している国は、韓国のみではない」と述べた。
尹外相は、「日本はドイツの首脳がかつてしたように、歴史問題について立場をはっきりさせるべきだ。国際社会は、このような共通認識を形成している。日本はこの機会を掴み、歴史問題に関する立場をはっきりと説明し、韓国と世界各国に新たな一面を見せるべきだ。私は日本がこの得難い機会を利用し、アジアと世界に貢献できることを証明することを心から願う」と表明した。
【首脳会談の時期は?】
残念ながら、安倍首相は「慰安婦」などの歴史問題で「曖昧」な発言を続けている。安倍首相は先ほどワシントン・ポスト紙の独占インタビューに応じた際に、第二次大戦中の日本軍の「慰安婦」を「人身売買の犠牲者」と表現し、日本が同問題の加害者であったことに触れようとしなかった。
尹外相は韓日両国の首脳会談の可能性について、両国首脳は会談のための会談を行うべきではないと述べた。
「我々は各種ルートを通じ、歴史問題の解決など差し迫った議題の進展を促している。日本政府は韓国側の立場を、ある程度は理解しているかもしれない。日本は重要な時期に、適切な提案を行うことができる」
尹外相は、日本が歴史認識問題で後退しないことが重要だと強調した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年3月30日