妨害から態度の軟化、そして協力の意向へ。アジアインフラ投資銀行(AIIB)問題で米国の心理は曲折を経てきた。米国はこれまでAIIBへの参加意欲を示したことはないが、中国外交部(外務省)報道官が26日明かした情報によって、米国のAIIB参加問題に再び可変的要素が生じた。北京晨報が伝えた。
中国外交部報道官は26日、米国のルー財務長官がオバマ大統領の特使として30、31日に訪中すると明らかにした。これはAIIB創設メンバーとしての申請の最終期限と重なる。これを受けて日本経済新聞、NHK、産経新聞など日本メデイアは、ルー財務長官は中国側とAIIB参加について話し合う可能性が高いと次々に報じた。
中国人民大学国家発展・戦略研究院の李巍研究員も中国メディアの取材に「ルー財務長官の今回の訪中は急遽決まったものであるうえ、中国のみを訪問することから、AIIB問題が目的である可能性が高い」と指摘。「米国は非常に現実的な国だ。米国と中国との間に国交がない時、ニクソン大統領も訪中を突如決定した」と語った。
報道によると、米国のグティエレス元商務長官は27日に博鰲(ボアオ)で、米財務長官は訪中時にAIIB関連の問題について話し合うと語った。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年3月30日