3日付UAE英字紙・GulfNewsは、「米日は新たな安全の軸を形成した。これはアジア太平洋の尋常ならざる未曾有の出来事であり、その影響力は地域全体を大幅に上回る。オバマ大統領は日本に接近することで、衰退する米国の復活を実現しようとしている」と指摘した。韓国・朝鮮日報は2日の社説で、米日の新たな同盟は北東アジアで対立構造を形成するべきではないと論じた。英フィナンシャル・タイムズ紙は社説の中で、「米国は無条件で安倍首相を支持するべきではなく、日本をけん制のためのツールに使用しているという印象を与えるべきではない。米日が中国に共同で対処しているように見えるならば、中国は平和的な手段がなくてもその正当な抱負を実現できると結論付けるだろう」と分析した。
大樹の陰に寄っても、常に快適とは限らない。共同通信社の1日の報道によると、米国は今年に入ってから、自衛隊の南中国海における警戒活動を実施するよう何度も呼びかけている。しかし自衛隊の幹部は、「東中国海の対応だけでも全力を尽くしており、南中国海には手が回らない」と述べ、「これは単に人や装備を増やせば解決する単純な問題ではない。警戒・監視を行い部隊を管理できる機長・艦長の育成には20年かかる」と懸念した。その他の幹部も、「米国の安保戦略に過度に巻き込まれるようだ」と懸念しており、米国も日本の国益に合致しないことを求める可能性があると判断した。この幹部は、「同盟強化はメリットとデメリットが共存する両刃の剣だ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年5月4日