中国国防部(国防省)によると、中国海軍とロシア海軍は5月中旬、「海上連合—2015(1)」と名付けられた合同軍事演習を地中海海域で行う。新華網が伝えた。
ロシア海軍と中国海軍は今回の演習で9隻の艦船を出動させる。ロシア海軍がどの艦船を派遣するかはまだはっきりとわかっていない。だが中国側が派遣する艦船は、「臨沂艦」「濰坊艦」「微山湖艦」の3隻とすでに確定されている。これら3隻はどのような艦船なのか。中国海軍は今回の合同演習参加でどのような能力を見せることになるのか。
▽「臨沂艦」「濰坊艦」:フリゲートの兄弟艦
臨沂艦
「臨沂艦」と「濰坊艦」はいずれも054A型ミサイルフリゲートである。このランクのフリゲートは中国ですでに21隻が建造されており、そのうち19隻がすでに進水・就役している。
054A型フリゲートは、054型フリゲートのアップグレード版であり、さらに高い火力を誇っている。054型フリゲートが出現するまで、中国海軍のほとんどの中型以上の水上艦は70年代か80年代に作られたもので、明らかに旧式となっていた。新式の艦艇は053H2G型フリゲートと053H3型フリゲートの何隻かだけだった。中国の経済力の高まりに伴い、054型・054A型フリゲートの誕生は、中国のハイテクフリゲート不足という問題を大幅に解消するものとなった。