国防白書『中国の軍事戦略』が発表 脅迫ではなく透明化を強調

国防白書『中国の軍事戦略』が発表 脅迫ではなく透明化を強調。

タグ: 軍事戦略 国防白書 海洋

発信時間: 2015-05-27 10:34:52 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国政府は26日、国防白書『中国の軍事戦略』を初めて発表した。同白書は海洋・宇宙・サイバー空間・核兵器という4つの重大安全分野について論述し、中国の「海外利害密接関係地域」という概念を提起し、海上軍事衝突の準備の意義などを強調した。中国が国防白書を発表するのは今回が9回目で、中国の軍事透明化に向けた努力の「常態化された行動」として見ることができる。しかし同白書は、中米が南中国海問題で駆け引きを展開する敏感な時期に発表されたため、国内外の分析には刺激的な内容が満ちている。環球網が伝えた。

軍事戦略をどれほど高めようとも、論じる内容は軍事である。軍事とは常に厳しい顔をしているものだ。中国の世論は同白書から「最も元気づけられる」文言を探しているが、西側メディアは「中国脅威論」という拡大レンズによって同白書を見ている。このような分析は中国の「戦略」にとって、いずれも手抜かりが多いと言える。

中国の軍事戦略は国家の全体的な戦略の一部であり、後者の保護シェルター、最悪の状況に向けたプランである。中国の軍事戦略を理解するためには、詳細かつ全面的に観察する必要があるが、その中の「些細な点」にこだわり、戦術的な注目により真の戦略的理解をないがしろにすることがタブーとなる。

中国の国家戦略は、平和的発展の道を歩むことだ。伝統的な地政学観が未だに大手を振る現実の国際環境において、平和的な台頭を実現することである。中国の軍事戦略は、この国家目標に力強い保障を提供しなければならない。中国の国家的・全体的戦略の平和な本質により、軍事戦略の基本的な防御性が決められている。

同白書は近年頻繁に用いていた「積極防御」という文言を用いた。これは中国が高度発展し、利害圏が世界範囲で拡大しており、中国の防御の内容が増加を続け、防衛ラインを前に移さざるを得ないからだ。これは侵攻を目的とする戦略と本質的に異なっている。その差は、歴史的経験によって容易に裏付けることができる。

中国は軍事面で慎重かつ自制的な大国で、これまでは陸地を重視し海洋を軽視していた。「海洋重視」という呼びかけは30年前より、中国の対外開放を導き、民族の思想の開放を促した。しかしこれが軍事戦略のテーマとなったのは、近年のことである。

中国の国家予算の中で、軍事費の増加が近年著しくなっている。しかし中国の軍事力は現在も、世界2位の経済体の安全という最低限の需要を満たしていない。世界2位は地政学的に最も敏感な位置であり、世界の戦略家はこれを熟知している。西側のアナリストは、中国のリスクを目にしている。

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