模擬訓練を行う姜涛
野外訓練中の姜涛
その後、フライトレコーダーのデータによって事件のすさまじい瞬間の様子が明らかとなった。エンジンの一部が機能停止に陥り、機体の推進力が急速に下がったことを知った2人の操縦士は、飛行維持は困難と判断し、右に大きく旋回することで重大事故を防ごうとしたが、人口密集地域を完全には避けられないとわかると、右へと出力を上げ、右のラダーペダルを踏み、リバースレバーで逆噴射をかけるなどの動作によって、旋回半径を短くし、機首を急速に回転しようとした。機体に故障が起こってから墜落までの17秒間で、操縦士2人は生命の最後の力を尽くして事故回避に努め、人口密集地域への墜落を回避することに成功した。2人といつも一緒にいた副団長の崔海波は目に涙をためながら、「こうした動作は通常は危険動作とみなされている。人口密集地域を回避しようと2人が決意したことがわかる」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年5月28日