米国のラッセル国務次官補は21日、シンクタンクがワシントンで開いたシンポジウムに出席した。ラッセル国務次官補は中国人学者からの質問に対して、「南中国海において、国際法の順守に関わる問題が生じた際に、米国が中立を守ることは絶対になく、むしろはっきりと(国際)制度の側に立つだろう」と述べ、米国の南中国海問題における「中立」という立場は、「中国の誤解」に過ぎないと明言した。
米国の軍人、軍高官、政治家などは近日、南中国海問題に関する発言を繰り返している。ラッセル国務次官補の発言の前に、スウィフト米太平洋艦隊司令官はフィリピン訪問中、偵察機に乗り南中国海を7時間偵察した。また米上下両院軍事委員会のマケイン氏とフォーブス氏は、南中国海問題で勝手な発言をした。多くの中国人学者は、米国の南中国海問題を巡るこれらの動きと発言は、フィリピンや日本などが中国に不平を言えるよう後ろ盾になるための、新たな「強硬姿勢による攻勢」に過ぎないとしている。
中国南海研究院海洋科学研究所の劉鋒副所長は22日、環球時報の記者に対して、「米国の南中国海における肩入れは、火に油を注ぐだけだ。2009年に米国が南中国海に介入する前、南中国海は非常に穏やかだった。多くの問題は近年生じている。南中国海の真の安定は、一部の域外の大国の肩入れではなく、周辺諸国の協力と相互信頼にかかっている。これは事実によって証明されていることだ」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年7月23日