中米両国は北京時間16日午前、習近平国家主席が9月22−25日にかけて訪米すると同時に発表した。習主席の訪米は、今年の世界の外交舞台で最も期待されている出来事の一つだ。中米が同時に発表し、習主席の訪米がカウントダウンの段階に入った。
ネットワーク、南中国海、人権、経済などの各分野の摩擦が増え、米国の戦略界の一部の人がより強硬な対中政策の制定を主張し、中国の社会が米国に対して警戒心を強める中、今回の訪米が行われようとしている。両国はいずれも今回の訪米を重視している。米国の一部の人は、中米間の問題を誇張するという特殊な手段により今回の訪米を歓迎しており、それゆえ訪米がより多くの注目を集めている。
摩擦が絶えず、戦略的な不信感が拭えない状況下、中米関係の安定を維持し、この2大国が大国間の対抗という古い道を回避できるかに関する人々の信頼に応える。これは中米関係の全体的な問題となっている。両国の一部の人が過激で消極的な観点を持っていることは否定できないが、両国の社会は積極的な進展に対して期待を抱いている。
習主席とオバマ大統領は何度も腰を落ち着け会談したことがある。これらの会談は、両国の二国間関係の発展の自信を強める上で、欠かすことのできない力を発揮した。中米首脳会談は両国が互いに善意を示し、相手の善意を目にすることを促し、両国社会が異なる角度から双方の問題を見つめ直すことを奨励し、これらの問題の上には両国の協力・交流の必要性と可能性があることを確認した。これは中米の偏見を防ぐ上で、重要な意義を持つ。
中米関係は往々にして、当時の米ソ関係と比べられる。この2組の関係の差は、すでに似通った点を大きく上回っている。この差は21世紀の国際関係への希望を示しており、中米が新型大国関係を構築するための重要な啓発・鼓舞となった。中米関係と当時の米ソ関係の差は人々に対して、我々が実際にはもう遠く先を歩いていることを気づかせた。
中米関係をコントロールする上で重要なのは、実情に応じて問題を正しく処理することだ。こうすれば2つの大国は、1つや2つの際立った問題に操られることはなくなる。中米は冷戦が悪いことであり、けん制や挑発といった概念が両国に重苦しい感覚をもたらすことを知っている。それならば両国関係を、交流拡大という自然な流れに任せればよい。これを覆すのは骨の折れることであり、そうした場合のメリットも空虚なものだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年9月17日