中国商務部の高虎城部長はこのほど人民日報に掲載した署名記事「温故知新、継往開来(前人の事業を受けつぎ、前途を開拓する)――中米新型大国関係の経済・貿易の中身を絶えず充実化する」の中で、次のように指摘した。
中国の習近平国家主席は間もなく訪米する。これは信頼を強化し不信感を解消し、協力に焦点を絞り、国民を見据え未来を切り開く旅だ。中米の新型大国関係の構築の方向を指し示し、中米関係の発展の新たなページをめくる。
中米の経済・貿易関係は新世紀以来、かつてない「黄金の発展期」を迎えている。特に中国がWTOに加盟すると、両国は経済グローバル化の歴史的なチャンスをつかみ、二国間の経済・貿易協力の歴史的な飛躍を実現した。
世界最大の発展途上国・新興市場、最大の先進国である中米両国は、異なる文化と伝統、異なる社会制度、異なる発展段階、異なる要素と性質を持つが、互恵とウィンウィンが双方のより広範かつ大規模な協力の礎であることは間違いない。習主席が間もなく開始する訪米は、新型大国関係の構築の重要な一環であり、重要な歴史の節目において二国間の経済・貿易関係を新たな段階に進める重要な旅でもある。中国は米国と共に、中米の全面的な経済・貿易関係の開拓と深化、中米新型大国関係の中身の充実化に向け実質的な措置を講じようとしている。
二国間の経済・貿易の摩擦と食い違いを適切に管理する必要がある。経済規模の拡大に伴い、摩擦と紛争の発生が避けられなくなる。しかし中米経済・貿易関係の大局から見ると、摩擦は常に支流で、協力が主流であることが分かる。両国は経済・貿易問題の政治化を回避し、両国の業界と国民に対して積極的なシグナルを送り、消極的な要素を抑制する。双方は中米戦略・経済対話、中米合同商業貿易委員会などの場を十分に活用し、対話と協議を強化し、食い違いを適切に管理するべきだ。双方の「問題リスト」を減らし、「共通の利益リスト」の拡大を続け、双方の経済・貿易関係の持続的・安定的かつ健全な発展を促すべきだ。
習主席が間もなく実施する訪中は、中米関係の重大な歴史的節目だ。中米の経済・貿易協力も新たな航海を開始する。これをきっかけに中米両国が手をつなぎ、よりハイレベルで質の高い経済・貿易協力を推進し、中米新型大国関係の経済・貿易の中身を充実化し、両国さらには世界の人々の福利を改善するため、さらなる貢献を成し遂げることに期待する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年9月21日