中国の習近平国家主席は9月22日から25日にかけて米国を国事訪問し、26日から28日にかけて国連創設70周年の一連のサミットに出席する。米CNNによると、スーザン・ライス米大統領補佐官(安全保障担当)はワシントン大学で演説した際に、「米国と中国が接触しなければ、それは危険なことだ」と説明した。
「中国がサイバー・スパイ活動を行っている」という批判が上がると、共和党の大統領候補者を含む批判者が、今回の訪問の取り消しを呼びかけた。
ライス氏はこれについて弁解し、「一部の人は、政府が中国の首脳を招待することを疑問視しているが、このような視野は短期的であり危険でもある。我々が会談をキャンセルし、接触を回避する方法で中国を制裁した場合、自分を制裁することにしかならない」と述べた。
中国外交部の洪磊報道官は15日に開いた記者会見で、「中米はいずれもネットワーク大国である。ネットワークを巡る犯罪が表面化し、双方が同じ課題を抱える状況の中、中米両国が二国間のルートを通じて対話と協力を展開し、共にネット犯罪を取り締まることは、双方および国際社会の共通の利益にかなう。これは中国がこれまで強調してきたことだ」と発言した。
またロシアメディアの報道によると、ライス氏は演説の中で、米国政府が米中関係を「現在の世界で最も重要な関係」と見なしていると強調した。ライス氏は、「現在の世界では、米中協力の枠組み内でしか、数多くの課題に対応できない」と断言した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年9月22日