第3に、中米は溝を適切かつ効果的に管理・コントロールすべきだ。
中米間に摩擦や溝が存在することは恐れるに足らない。現在は両国関係の安定と急速な発展に有利な時期だ。溝をうまく管理・コントロールし、中米関係が新型の大国関係という正しい方向から常にそれないようにすることは、中米が双方関係を処理する際に遵守すべき準則だ。米国にとって「環太平洋パートナーシップ協定(TPP)」の推進は、国際貿易において自らの優勢を拡大するためだ。中国にとって「1ベルト、1ロード」の提唱は、アジア欧州地域のインフラ整備を強化し、沿線国と地域経済の発展と協力の環境を整えるためだ。冷戦思考を捨てれば、両者は競争関係になく、反対に無限の協力の機会を得る。しかもこの協力構想は東中国海や南中国海の平和維持など各方面にまで拡大することが完全に可能だ。
第4に、中米は国民間の友情を幅広く育むべきだ。
中米協力の目的は両国、アジア太平洋、世界の幸福であり、中米協力の成果は両国民があまねく分かち合うべきであり、中米協力の重要性は両国民にあまねく認められるべきだ。両国の長期安定的、積極的な協力関係の発展には、それを支える民意の基礎がなければならない。このため中米関係の民意の基礎を十分に育むことは、中米の新型の大国関係の構築を根本的に確保することになる。習主席の訪米は中米間の人・文化面の交流や協力を強化し、中米協力の礎をさらに突き固めるものと信じる。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年9月24日