70年前、世界反ファシズム戦争勝利と共に、国連が誕生した。今年は国連創設70周年であり、中国の国連事業参与70周年でもある。
・中国 世界平和維持の揺るがぬ力
エドモンド・ミュレ国連平和維持活動(PKO)担当事務次長補は新華社の記者に対して、「中国は国連安保理のメンバーのうち、最も重要な派兵国の一つだ。中国は国連のPKOに資金援助を行い、安保理のPKO部隊派遣計画の策定に参与する、国連特派団の促進者だ。また中国が派遣する工兵・歩兵部隊および医療チームは、国連PKOの中で重要な力を発揮している」と話した。
国連が今年6月に発表した統計データによると、中国は南スーダン、リベリア、レバノン、キプロスなどに3000人弱の人員を派遣している。これには軍人、警察、職員などが含まれる。中国は5カ国の国連安保理常任理事国のうち、PKOに最も多くの人員を派遣している国だ。
・中国 世界の持続可能な発展の推進者
中国外交部と国連駐中国組織は今年7月24日、中国の発展目標に関する報告書(2000−2015年版)を発表した。同報告書によると、中国の貧困人口は1990−2011年の間に4億3900万人減少した。中国は衛生・教育などの国民生活改善を力強く推進しており、5歳以下の児童の死亡率を3分の2、妊婦の死亡率を4分の3引き下げ、安全な飲水と基本的な衛生施設を長期的に得られない人口の比率を半分にした。
呉紅波・国連経済社会局担当事務次長は、「これらはいずれも非常に重要な指標であり、中国の国際社会への貢献でもある」と指摘した。
呉氏は、世界の持続可能な発展において解決すべき気候変動問題について、「中国は風力発電、太陽光発電、再生エネルギーの採用で世界の先頭を走っており、排出削減の多くの取り組みで国際社会から広く歓迎されている。これは今年の気候変動交渉に対して、力強い積極的な推進力を生む」と述べた。
・中国 国連改革の支持者
国連改革は近年、国際社会から広く注目されている。創設メンバー国である中国は、国連が時代と共に歩み、改革により自身の発展と整備を実現し、国際社会の関心により良く応えることを支持している。
国連改革で焦点となっているのは、安保理改革だ。安保理改革は多方面に渡り、規模拡大や権威の向上、事業の効率向上や手段の改善といった問題が含まれる。
中国の劉結一・国連常駐代表は、「安保理改革は発展途上国を優先的に増やし、特にアフリカ諸国の権威を高める必要がある。これによって、発展途上国が安保理でより大きな力を発揮できるようにする。改革は多くの国、特に中小の国が交代で安保理に入り、その方針決定に加わることを促す」と述べ、中国側の立場を説明した。
しかし国連加盟国の間では、安保理改革の問題を巡り大きな食い違いが存在し、全体が合意する計画が策定されていない。中国は、各国が協議を続け、双方の利益と関心事に配慮できる解決策を見出すべきだとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年9月25日