世界と結びつく中国の夢
現地時間28日午前、国連創設70周年の一連のサミットの中で最も注目を集めていた、一般討論演説の序幕が開かれた。97人の国家元首、5人の副大統領、44人の政府首脳、5人の副首相、42人の長官クラスの代表者が発言した。習近平国家主席の演説は4番目となった。
米ビジネスニュースサイト「クオーツ」は、習主席の演説の内容に「国連を平和・安全維持の力強いリーダーにするため、世界は団結する必要がある」、さらには「各国の人権の発展に関する自らの道を尊重する」といった内容が含まれると予想していた。
習主席の発言は、世界に多くのサプライズをもたらした。発言で用いられた内容は通俗的で分かりやすく、見どころが絶えなかった。
習主席は、「中国は永遠に覇を唱えず、永遠に拡張せず、永遠に勢力範囲を求めない。13億人の中国人は、中国の夢の実現のため奮闘している。中国の夢は世界なくしては実現できない。中国人の夢の実現は、世界平和の発展を促進する。世界が中国の発展の快速列車に便乗することを歓迎する」と述べた。
習主席は演説の最後に、「中国の国連における一票は、永遠に発展途上国に属する」ことを強調した。習主席は、10年期・総額10億ドルの中国・国連平和発展基金を設立すると発表した。また国連平和維持活動の即応部隊に加わり、8000人規模の部隊を創設することになった。さらに今後5年内に、アフリカ連合に1億ドルの無償軍事援助を提供する。
習主席の演説により、会場は興奮の渦に巻き込まれた。わずか20分間で、少なくとも15回の大きな拍手があった。
ボイス・オブ・アメリカは、「習主席の発展観はオバマ大統領のものとは異なり、発展を強調し、かつ中国の発展方法を世界の舞台にもたらそうとした。この発展観は、非常に合理的なようだ」と伝えた。