中国の習近平国家主席は28日の国連総会で重要な談話を発表した。習主席は2日間に渡り国連の会議に出席しているが、これはそのうち最も重要な演説となった。習主席は世界と、中国の誠意ある観点を共有した。
今年は戦後70周年、国連創設70周年だ。理論的に論じると、国連は戦後の国際体制と国際レジームを主導しており、この主導には十分な合法性がある。中国はこれを強く支持している。中国は国連がこの主導力と中心的な力を発揮することを、最も強く支持している大国でもある。中国の世界における行為は常に、国連への支持を主軸として展開されている。
習主席は、(1)10年期・総額10億ドルの中国・国連平和発展基金を設立する(2)国連平和維持活動の即応部隊に加わり、8000人規模の部隊を創設する(3)今後5年間でアフリカに1億ドルの無償軍事援助を提供する――ことを約束した。中国の国連に対する尊重は、世界各国、特に中小の諸国に対する尊重である。
中国のこの態度が、多くの国に歓迎されないわけがない。習主席はわずか20分の談話で、10回以上の割れんばかりの拍手を浴びた。西側の世論は常に中国の対外政策を批判するが、各国の首脳と高官で満席になった現場では、中国に対してまったく異なる態度が示された。
そこは世界の人心を最も良く反映する場であり、そこで示された傾向は西側メディアが主導する「国際世論」よりも真実かつ全面的だ。国連の圧倒的多数の加盟国は発展途上国だ。中国の指導者は国連の壇上で各国の一律平等を強調し、大国が小国を圧迫し、富める者が貧しい者を虐げることに反対し、中国の国連における一票は永遠に発展途上国に属すると強調したが、これは必然的に人心を得ることだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年9月29日