ホロコーストの責任を
歴史の当事者であるドイツは、ネタニヤフ首相の「好意」に応えていない。
メルケル独首相の報道官を務めるステファン・ザイベルト氏は記者会見で、「我々はこの非人道的な罪はドイツが負うべき固有の責任だと認識している。これについては、胸に刻まなければならない。我々には歴史観を変えるいかなる理由も方法もない」と述べた。
ネタニヤフ首相は21日にドイツを訪問し、メルケル首相と会談した。両氏は会談終了後、共同記者会見に出席した。メルケル首相は、「我々はホロコーストが(人類)文明に背いており、ナチスが責任を負わなければならないと考えている。我々はこれ(この歴史のこと)が、学校教育などの手段により代々継承されると信じている。そのため、特に本件について、我々の歴史観を変えるいかなる理由も存在しない。ドイツはホロコーストの責任を負い続ける」と発言した。
多くの歴史学者は、ヒトラーがホロコーストを計画・実施した時期はフセイニ師と会談した時期よりも早く、ヒトラーこそがホロコーストの元凶だとしている。フセイニ師は過激な反ユダヤ主義者だが、ヒトラーにホロコーストを提案しなかったという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年10月23日