皆が共に発展することこそが真の発展であり、持続可能な発展こそが良き発展です。この目標を達成するには、開放的な精神を受け継ぎ、持ちつ持たれつの互恵互利の関係を推進しなければなりません。現在世界には極貧の生活を送っている人がまだ8億人おり、毎年600万近くの子どもたちが5歳になる前に幼くして亡くなり、6000万近くの子どもたちが教育を受けられずにいます。閉幕したばかりの国連開発サミットで、ポスト2015年開発アジェンダが策定されました。私たちは約束を行動に移し、誰もが貧困から脱し、発展し、尊厳を得られる明るい未来を共に作り上げていかなければなりません。
――私たちは和して同ぜず、異質なものでも受け入れる文明交流を促進する必要があります。人類文明の多様性によって、この世界は色とりどりの花が美しく咲き乱れるような華やかさを帯び、多様化は交流をもたらし、交流は融合を育み、融合は進歩を生みます。
文明の共存には和して同ぜずの精神が必要です。多様さの中で相互に尊重し、互いに参考にし合い、調和的に共存することで初めて、この世界は多種多様なものになり、勢いよく発展することができます。文明ごとにその文明が凝縮している民族の知恵と貢献も異なり、そこには上下の区別も、ましてや優劣の区別もありません。文明間は対話すべきであり、排斥してはなりません。交流すべきであり、取って代わってはなりません。人類の歴史は異なる文明が相互に交流し、参考にし合い、融合してきた壮大な絵巻なのです。私たちはさまざまな文明を尊重し、平等に接し、互いに学んで参考にし合い、異質なものでも受け入れて、人類文明が創造的発展を実現することを促進するべきなのです。
――私たちは自然の尊重とグリーンな発展というエコロジー体系を構築する必要があります。人類は自然を利用し、自然を改造することはできますが、つまるところ自然の一部であり、自然を守らなければならず、自然の上に君臨することはできません。私たちは工業文明がもたらした矛盾をうまく解決し、人と自然の調和的共存を目標として、世界の持続可能な発展と人類の全面的発展を実現する必要があります。
エコ文明の構築は人類の未来に関わります。国際社会は手を携え、世界のエコ文明構築の道を共に探り、自然を尊重し、自然に順応し、自然を保護する意識をしっかりと確立し、グリーンで、低炭素で、循環型の、持続可能な発展路線を歩み続けていかなければなりません。この分野において、中国は自国が追うべき責任を他国に押し付けることなく、これからもなすべき貢献をしていきます。同時に、私たちは先進国に対し、これまでの責任を負い、二酸化炭素排出量削減の約束を果たし、発展途上国が気候変動を緩和し、それに適応できるようご支援いただけるよう促したいと思います。