中国・日本・韓国の第6回首脳会議がこのほど、韓国の首都ソウルで終了した。3カ国首脳は同期間、二国間・多国間の会議を開催し、中日韓協力に対する回顧と展望を行い、地域・国際問題についての見方を交換した。
韓国メディアなどは、日本と韓国の間には歴史などの問題で巨大な意見の差が存在するため、韓日関係がこの会議で急速に強まることはないだろうと報道している。
韓国紙「中央日報」は、3年半ぶりに開かれた韓日首脳会談では両国の立場の違いが再び確認され、成功半ばで終わることとなったとしている。
同紙は、日韓関係が全面的に強まるのが難しい理由を次のように分析している。今回の会談は、朴槿恵大統領と日本の安倍晋三首相との間の初の正式な首脳会談だが、両国は過去の歴史問題、とりわけ慰安婦問題で大きな意見の差を抱えており、突破口をなかなか見つけられずにいる。首脳会談後に本来あるべき共同声明と共同記者会見がなかったどころか、昼食や夕食の活動も省かれた。
朴槿恵大統領は会談が始まったばかりの段階で安倍首相に対し、「今日のサミットが歴史の痛みを和らげるものとなることを望む」と語り、「慰安婦」問題が韓日関係を深めるにあたっての「最大の障害」となっており、双方は「我が国の民衆が受け入れられる解決法を早期に見つけなければならない」との認識を示した。