G20首脳会談の閉幕から間もなく、中国の習近平国家主席、米国のオバマ大統領などアジア太平洋諸国の首脳は17日に直接フィリピンに移り、本日開幕するAPEC非公式首脳会議の出席に備えた。
経済・貿易協力という実務に焦点を絞る中国とは異なり、米国の動機はやや「不純」だ。
オバマ大統領のフィリピン到着後で初となった公務は、マニラ湾に停泊しているフィリピン海軍のデル・ピラール級フリゲート艦の視察だ。オバマ大統領はフィリピンに供与したこの中古フリゲート艦で、米国のフィリピンに対する安全の約束は「鉄のように堅固さ」と大げさに語った。オバマ大統領はまた、マニラに米沿岸警備隊の退役フリゲート艦と調査船を1隻ずつ供与することを発表した。これはホワイトハウスが同日発表した、東南アジア諸国の「海上安全」計画に対する、2億5900万ドルの支援の一環だ。
中国とフィリピンはAPEC首脳会議前に、南中国海問題について議論しないと明確に表明した。しかし米政府は連日に渡り、正式な議事日程外で南中国海について議論するという情報を流している。西側メディアはこれを受け、「オバマ大統領がAPECで中国と対立しようとしている」と誇張し伝えている。
しかし地域内の大多数の国は、米政府の挑発には乗っていない。各国はこのアジア太平洋の重要な経済協力フォーラムの、「想定外」の出来事を願っていない。APECのアラン・ボラード事務局長は、南中国海の係争などの問題に首脳会議を台無しにさせることはないと強調した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年11月18日