国連安全保障理事会(安保理)は19日、イスラム過激派組織イスラム国(IS)が中国人とノルウェー人の人質を殺害したことを受け、「残虐な行為を強く非難する」との声明を発表した。新華網が伝えた。
安保理は声明の中で、ISが中国人の樊京輝さん、ノルウェー人のグリムスガード・オフスタッドさんを殺害したことを「凶悪かつ卑劣な行為」とし、最も強い言葉で非難したほか、被害者の家族、中国政府、ノルウェー政府に深い哀悼の意を示した。
安保理は「この事件でISの残虐性が再び示された」、「首謀者は法の裁きにかけなければならない」とし、中国・ノルウェー政府との協力を強めるよう各国に求めた。さらに、「テロリストは世界各国の人々を標的としており、世界平和と安全に深刻な脅威をもたらしている。国際社会はあらゆる手を尽くしてテロリズムを取り締まるべきだ」と強調した。
中国の劉結一・国連常駐代表はこれを受けて談話を発表し、「中国人人質殺害後、安保理は直ちに声明を発表し、テロリストの人質殺害を最も強い言葉で非難し、各国に中国政府などとの協力を強めるよう求めた。これは、安保理メンバーおよび国連加盟国の共通認識であり、共にテロリズムを取り締まるという国際社会の決心が体現されている。安保理はまた、テロリズムは人類共通の敵であると強調した。テロ行為は、いかなる動機があったとしても、いつ、どこで、誰が行った行為であっても、全てが重大な犯罪行為だ。中国はいかなる形式のテロにも断固として反対し、引き続き国際協力を強め、人類文明のボトムラインに挑戦するいかなる暴力テロ犯罪をも断固として取り締まる」と語った。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年11月20日