中国の李克強総理は23日、マレーシアのナジブ首相と同国総理府で会談した。人民日報が伝えた。
李総理は「中国側はマレーシア側と共に伝統的親善を発揚し、各分野の実務協力を深化し、両国の包括的・戦略的パートナーシップをさらに高い水準へと高め、相互信頼・相互利益、協力・ウィンウィンの善隣友好関係の模範を築くことを望んでいる」と指摘。以下の6点を提言した。
(1)戦略面の意思疎通と相互信頼を深化し、ハイレベル交流を強化する。
(2)発展戦略を連結し、生産能力協力を推進する。「1ベルト、1ロード」と両国経済のモデル転換・高度化の契機を捉え、欽州、クアンタン、マラッカ臨海産業パークを舞台に、生産能力協力を大いに展開する。中国側の技術とコストの優勢をマレーシア側のインフラ整備需要と結びつけ、マレーシア―シンガポール高速鉄道建設、マレーシア南部鉄道建設、中国・マレーシア港湾提携などの協力の積極的な検討を通じて、地域のコネクティビティを強化し、両国の経済・貿易関係を後押しする。
(3)経済・貿易・投資・金融協力を一層拡大する。中国側はマレーシア側に500億元の適格海外機関投資家(QFII)投資枠の提供を決定した。双方企業の相互投資拡大を奨励する。両国の中央銀行と金融機関が意思疎通と協力を強化し、両国および地域の金融の安定を共同で維持することを希望する。
(4)宇宙、海洋経済、科学技術分野の互恵協力を強化する。
(5)防衛・法執行・安全保障協力を強化し、制度化された合同訓練の展開を積極的に検討し、対テロ、国際犯罪取締りの協力を強化する。
(6)人的・文化交流を強化し、教育・観光協力を推進し、青年交流活動を成功させ、両国の親善を代々伝えていく。
ナジブ首相は「マレーシア側は両国の友好の伝統を継承し、双方の各共通認識を実行に移し、鉄道事業協力を早期に始動し、金融協力を拡大することを望んでいる。中国企業が対マレーシア投資を拡大することを歓迎する。両国の地方経済協力を支持し、二国間経済・貿易協力の新たな目標の達成に努力する。『1ベルト、1ロード』イニシアティブとアジアインフラ投資銀行の設立を支持する。文化、教育、観光、対テロ、防衛分野の交流・協力を強化し、両国の包括的・戦略的パートナーシップの全方位的発展をさらに推し進める」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年11月24日