国連の潘基文事務総長は先ほどメディアの書面インタビューに応じた際に、国連気候変動パリ会議(COP21)の協定締結に向けた交渉において、「中国は建設的かつ積極的な力を発揮し続けている。中国がCOP21で力を発揮し続けることを信じている」と表明した。11月30日付香港紙『文匯報』が伝えた。
第13次五カ年計画、持続可能な発展に資すると評価
潘氏は今年9月に発表された「中米首脳の気候変動に関する共同声明」、11月に発表された「中仏首脳の気候変動に関する共同声明」を高く評価し、前者は「世界2大経済体が低炭素の未来への邁進について、同じ観点と真剣な態度を持つことを象徴する」と述べた。後者については、「いくつかの難題を解消し、パリの協定締結の地ならしに多大な貢献を成し遂げた」とした。
潘氏は中国の第13次五カ年計画について、「中国の発展とモデルチェンジは、中国で拡大する資源消費・環境退化の圧力の処理を促し、世界のその他の国、特に発展途上国に対して、より持続可能で環境にやさしい新型発展の道を歩むことが出来ることを示す。この変化は必要だ。なぜなら気候変動問題で直ちに全体的に行動することは、世界各国が持続可能な発展の目標を実現し、貧困を撲滅し、経済建設を強化し、より安全で健康的で暮らしやすい社会を建設するための唯一の保証だからだ。その他の発展途上国もそこから多くの利益を手にすることができる」と指摘した。
国連、中国と連携を強化
潘氏は中国と国連の、気候変動の対応に関する連携について、「中国は低炭素発展およびグリーンな成長の実行者とイノベーターになっている。経済成長や全面的な能力の向上と同時に、中国はより自信を深め気候変動および持続可能な発展のグローバルガバナンスに参与している」と述べた。
潘氏は、「中国は今年9月に開かれた国連持続可能な開発サミットにおいて、国際協力、特に南南協力による持続可能な発展の目標の実現、気候変動への対応に向けた強い願いを示した。中国は南南協力促進のリーダーになっている。南南協力は世界の気候変動への対応の連携の補完になり、重要な力を発揮している。国連は中国との連携を強化し、世界のすべての発展途上国およびその他の利害関係者とより広範なグローバルパートナーシップを結び、南南協力の発展をさらに推進することが可能であり、その意向を持っている」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年11月30日