AIIB、中国外交の最大の成果の一つに
報道によると、AIIBは、中国が主要な役割を発揮する初の多国間金融機関となる。中国は約26%の議決権を持ち、重要案件に対する事実上の拒否権を持つ。
報道によると、発展途上国の需要を満たすため、新銀行は、スピーディーな融資の提供を行うこととしている。だが日本と米国が依然として様子見の態度を取っているため、一部のアナリストは、AIIBが最高の信用ランクを得るのは難しいとの見方を示している。これによって資金コストが高まる可能性もある。
日本の「毎日新聞」は26日、中国が国際的な責任を負うことを望むと伝えた。
報道によると、AIIBの設立は、既存の国際金融体制に対する不満をきっかけとしたものだが、中国は、英国など対中経済関係の強化を狙う欧州諸国を引き込むことに成功した。
だが中国によるAIIBの主導に対しては、一部の国が、根強い警戒心を持っている。創設メンバーとしての意向を示した57カ国のうち、中国と南中国海で領土主権の問題を抱えるフィリピンはまだ設立協定に署名していない。
AIIBでは、中国が26%以上の議決権を握り、重要案件には拒否権を持つこととなる。AIIB本部には常駐理事を置かないため、中国の意志が強く働く可能性があり、日米は不参加の態度を保っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年12月30日