日本のそうりゅう型潜水艦の戦闘想定訓練の動画が、2月28日に公開された。そうりゅう型は海上自衛隊の現役最新鋭の潜水艦だ。軍事専門家の尹卓氏は、中国中央電視台(CCTV)の番組「今日亜洲」のインタビューで、自衛隊の潜水艦は東中国海方面を常に偵察し、中国海軍の艦艇の活動を監視していると述べた。
尹氏によると、そうりゅう型は非大気依存推進(AIP)システムを搭載しており、液体酸素を積載できる。このAIPシステムによって航行し、約20日連続潜行できる。浮上して充電する必要がなく、敵のレーダーに発見されにくいため、生存確率が高い。またそうりゅう型は大型なため、使用できる武器の量と種類が多く、高い作戦能力を誇る。
安倍政権は2013年、自衛隊の潜水艦の数を16隻から22隻に増やすことを決定した。産経新聞は、安倍政権は中国を念頭に置き、潜水艦を大幅に追加すると報じた。日本は中国軍が、米軍の行動を阻止する「接近阻止・領域拒否」軍事戦略を推進していると考えている。日米はこの戦略に対応する必要があるが、その中で潜水艦が中心的な力を発揮する。
尹氏によると、日本が計画中の22隻という規模は、アジアにおいて強力な通常潜水艦の勢力と言える。日本の潜水艦は東中国海方面で頻繁に活動しており、中国海軍の基地、港湾、航路、水上艦の活動法則などを偵察・監視している。また水上艦の騒音を記録し、データバンクに保存している。今後はその音により、艦艇を識別できるようになる。また自衛隊の通常動力潜水艦は、東中国海の主要海峡でも活動を維持しており、列島線を出入りする中国の大型水上艦隊を追跡している。その間、潜望鏡を使い撮影が可能だ。日本側のこうした行為は戦時中、中国の深刻な脅威になりうる。
尹氏は、自衛隊は通常動力潜水艦と水上艦により多層的な「対潜カーテン」を形成しようとしている。中国の潜水艦は戦時中、列島線を突破する際に待ち伏せを受けるかもしれない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年3月2日