◇中国経済、ハードランディングの可能性はない
ITベンダー・浪潮集団董事長の孫丕恕代表は、「中国の経済減速は絶対に経済の後退を意味しておらず、ましてやハードランディングする可能性はない。当社を含む多くの新興産業が昨年、力強い発展を示し、伝統産業をけん引する効果も見られるようになった。経済・社会の発展に平坦な道はなく、常に螺旋状に上昇するスタートラインにある」と述べた。
代表委員らは、中国経済は確かに国内外の問題に直面していると判断した。国内では過剰生産能力と効果的な供給の不足、生産能力・在庫削減と安定成長、資金調達問題と財政・金融リスクの拡大といったジレンマが存在する。海外では、世界経済の回復が遅れている。問題を過小評価してはならないが、自信を揺るがすこともできない。我々は経済の持続的かつ健全な発展を維持する自信、能力、条件を持つ。
この自信は、「大国の優位性」から得られる。代表委員らは、世界2位の経済大国、世界一の製造大国・輸出大国である中国は、堅固な物的基礎、大量・高品質の要素と資源を持つ。都市部・農村部および各地の発展のバランスが乱れ、格差が生じているが、これは潜在力を秘めている。李氏は、「我々は発展中の大国にしかない高い潜在力、柔軟性、余地を持っている」と述べた。
自信は、「改革のボーナス」と「革新駆動」から得られる。孫氏は、「改革の全面的な深化は、当社のようなハイテク企業に向け、より良い市場環境を整える。当社は自社をより良く、より力強く発展させる」と語った。
能力は「調整の知恵」から得られる。党中央委員会、国務院は近年、各種リスク・課題およびマクロ調整の革新で豊富な経験を積み重ねており、選択可能な政策ツールが増えている。張氏は、「中国は一部の国のように、盲目的な金融緩和を行わない。中国の政策工具箱には、多くのツールが残されている。中国経済がハードランディングすることは絶対にない」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年3月4日