第12期全国人民代表大会第4回会議が5日、北京の人民大会堂で開幕した。中国国務院の李克強総理は国務院を代表し、政府活動報告を行った。
第12期全国人民代表大会(全人代)第4回会議が5日、北京の人民大会堂で開幕した。中国国務院の李克強総理は国務院を代表し、政府活動報告を行った。十三五(第13次五カ年計画:2016〜2020年)の初年度である今年の政府活動報告の注目ポイントとは?国務院研究室副室長で、政府活動報告起草グループ責任者の黄守宏氏および国務院研究室総合二司司長の向東氏に解説してもらった。
▽新たな発展理念が報告全体を貫く
向東氏は次のように述べた。
中国の党と政府は今年の政府活動報告の起草を高く重視している。習近平総書記は自ら会議を主宰し、国務院の李克強総理は経済関係者、専門家・学者、党外人士を招いた座談会を幾度も開催し、報告の指導思想、表現形式、全体的な枠組みに対する意見を幅広く集めてきた。
報告の起草においては、小康社会(ややゆとりのある社会)の全面的建設が特に重視されている。また、報告の中で特別に「十三五」計画についての説明が設けられ、国民の注目する問題に答えている。新たな発展理念が全体に貫かれ、イノベーション、協調、グリーン、開放、共有という五大理念が政府活動の全局面を貫いている。