大会の現場
▽昨年の経済データは「見栄え良し、性質も良し」
向東氏は「中国の昨年のGDP成長率は6.9%、GDP総量は2年連続で10兆ドルを超えた。この規模に達しているのは現時点では中米両国のみだ。昨年、中国の都市部では新たに1312万人が就職した。現在、東部沿海地域の多くの工場では従業員が見つからない状態だ。36の大中都市の失業率(出稼ぎ労働者を含む)は5%前後で安定している。経済危機が発生するような兆しが一体どこにあるのだろう?」と語る。
黄守宏氏は、「過去1年の中国経済データは『見栄え良し、性質も良し』だった。見栄え良しとは、中国経済成長の各指標が比較的良好だったということ。性質も良しとは、中国経済発展の構造が改善され、新たな発展の原動力が形成されつつあるということ。サービス業の対GDP比は昨年初めて50%を上回った。中国政府には、経済の下ぶれ圧力に対応する十分な革新的政策と手段がある。必要があれば、これらの手段や武器をすぐに繰り出すことができる」と語った。