欧州の悪運の始まり?
関係者は本件の発生の原因について、初歩的な分析と判断を行った。まず、今回の事件は同容疑者を対象とする掃討作戦に対する直接的な報復とする観点が示された。メディアの最新の情報によると、ブリュッセルとパリの事件は同じテロ組織、つまり「イスラム国」による犯行だ。この情報が裏付けられれば、イスラム国がフランスとEU本部の所在地でテロ攻撃を行った目的は、非常にはっきりしている。すなわち、欧州全土に恐怖を与えることだ。イスラム国は欧州各国・各都市で同じようなテロ攻撃を仕掛ける可能性があり、その能力も持っている。そのため欧州各国はベルギーの事件で悲嘆に暮れるだけでなく、自国の安全を思い不安に陥っている。人々は、フランスとベルギーの事件は、欧州の悪運の始まりに過ぎないと懸念している。
フランスのオランド大統領はブリュッセルの同時多発テロ後、大統領官邸で国防会議を開き、事件の重要性を評価し対策を講じた。オランド大統領は会議後、「テロ攻撃が発生したのはベルギーだが、テロ組織は欧州全体に的を絞っている」「我々は世界的な脅威に直面しており、世界が一丸となる必要がある」「テロ対策は欧州全土で展開されるべきだ」と述べた。
「欧州の心臓部」へのテロ攻撃は、欧州がかつてないほど深刻な2つの危機に直面していることを示した。これは難民の危機、それからテロの危機だ。この2つの危機が結びつき、相乗効果を発揮しているが、これは中東の長期的な戦乱と密接に関連している。欧州刑事警察機構が昨年発表したデータによると、欧州各国からシリアとイラクの「聖戦」に参加する人の数は、すでに3000人を超えている。彼らは戦場で実戦訓練と「洗礼」を受け、帰国後に「大活躍」する。そのうち一部の人は、帰国後に「特殊任務」を任される。また一部の人は「聖戦」の精神により、自主的に行動に出る。パリとブリュッセルのテロ事件は、これらの帰国した「聖戦分子」と直接的なつながりを持つ。欧州は中東に近い。中東危機の影響が外部に及べば、先に影響を被るのは欧州だ。これは人々が「欧州の心臓部」の事件から得る必然的な結論だ。(筆者:沈孝泉 新華社世界問題研究センター研究員)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年3月23日
![]() |
|
![]() |