まず、中国は南中国海における主権を揺るぎなく維持するが、覇権は絶対に求めない。南中国海は中国の主権、安全、発展上の利益に関わり、中国は南中国海で混乱が生じることは認めない。だが同時に、平和で、安定した、繁栄する南中国海のもたらす利益を他国と共有することを望んでいる。国際法上、一国の主権維持と各国の航行の自由の確保とは矛盾せず、実践においても矛盾すべきでない。次に、南中国海での行動において中国は正当で節度ある原則を一貫して堅持しており、居丈高なものではない。さらに、南沙諸島において中国に軍事化の意図はない。この点に変化はない。南沙諸島での建設は必要な軍事的防衛を満たす他は、様々な民事上のニーズに貢献するものが多い。この点は多くの事実により証明されている。特に指摘する必要があるのは、南中国海の軍事化を回避するのは、中国だけの事ではないということだ。
米国など一部の国は軍事的プレゼンスを強化し、軍事的手段によって南中国海と中国に対する政策を示す一方で、中国の手足を縛ろうとしている。これにどんな建設性があるのか?
南中国海における中国の政策と主張は透明だ。南中国海情勢の難局を解決するため、中国は「係争を棚上げにし、共同開発する」方針を最も早く打ち出した。近年はまた「デュアル・トラック・アプローチ」を打ち出すとともに、海上協力を促進する一連の提案と措置を示している。中国の案は南中国海問題処理の方向性を示した。こうした道に沿って進みさえすれば、中国と南中国海各国は具体的な争いを効果的に管理・コントロールし、具体的に処理するとともに、地域の平和・安定と協力の大局を維持することができる。その反対に「航行の自由」「法の支配」といった表面上は立派な口実によって、南中国海問題を大げさに宣伝し、中国の顔に泥を塗り、中国にむやみにレッテルを貼り、対中摩擦を煽る方法は、一部の国の薄暗い心理を反映し、南中国海情勢を一層複雑化させ、南中国海問題の平和的解決を妨げ、南中国海地域の長期的な平和・安定を損なうだけだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年4月8日