「米国のカーター国防長官のフィリピン訪問に際し、中国のJ-11戦闘機2機が永興島に着陸した」
米FOXニュース(電子版)が12日に伝えたこの「独占スクープ」は、穏やかならぬ南中国海の緊張ムードを高める目的があるようだ。しかしこの情報が、西沙諸島・南沙諸島情勢を読み解けるようになった中国の読者の興味を引くことはない。中国のネットユーザーは「マジうぜぇ。中国は永興島に何十年も駐留してるんだぞ」「永興島の武装と、米国のグアム島武装に差はあるのか?」と疑問を抱いている。
カーター氏は水曜日にフィリピン訪問を開始した。目的は「新しい比米軍事同盟関係を見守るため」「南中国海のパワーバランスを変えるため」だという。カーター氏は先ほど終えたばかりのインド訪問中に、米軍がインドの軍事基地を使用する許可を得た。
南中国海の現状を変えているのは誰か?米国防総省の衛星画像データ販売業者は、中国の南中国海における島礁を毎日睨んでいる。日本が主催したG7外相会合は、奇妙な南中国海問題に関する声明を発表した。フィリピンが一方的に推し進めた、いわゆる「南中国海の仲裁」は、早ければ5月にも結果が発表される。ある中国国際問題専門家は、「中国は南中国海で四面楚歌に陥っている」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年4月14日