国務院弁公室は14日、「2015年米国人権記録」および「2015年米国人権侵害事記」を発表し、米国政府が発表した「国別人権報告書」に反応した。
人権記録によると、米国務省は現地時間4月13日に「2015年国別人権報告書」を発表し、世界各国の人権状況に再び勝手な評価を加え、自国に存在する深刻な人権問題については口を閉ざし、まったく反省の意を示していない。2015年の米国の人権は、従来の問題が解決されなかったばかりか、新たな問題が生じ続けた。米国政府が鏡で自分を見ようとしないならば、他人がその手助けをするしかあるまい。
人権記録は異なる面から、米国に存在する人権問題を列挙した。
――米国の銃管理は制御不能となっており、公民の生存権が深刻な脅威に晒されている。2015年の米国は、頻発する銃撃事件で世界に最も深い印象を与えた。2015年12月28日までの同年の銃撃事件は5万1675件で、1万3136人の死者と2万6493人の負傷者が出た。
――米国の警察は暴力的で、公民の人身安全が保障されていない。2015年12月24日までの同年、警察は965人を射殺した。警察側の権力濫用行為については追及されていない。
――米国の刑務所では腐敗が蔓延しており、囚人の人権が著しく侵害されている。
――米国ではカネとファミリーによる政治が幅を利かせており、公民の参政権が効果的に保障されていない。
――米国社会には深刻な問題があり、公民の経済・社会の権利保障が多くの課題に直面している。米国のホームレスは2015年に56万人以上に達した。
――米国では人種差別が深刻で、民族間の関係はこの20年間で最悪となっている。米国人の61%は、米国の民族間の関係は良くないと回答した。アフリカ系米国人の88%は、警察から不公平な扱いを受けたとしている。アフリカ系米国人の68%は、刑事・司法体制に人種差別が存在するとしている。
――米国の女性の状況が悪化を続け、子供の成長環境が憂慮されている。国際労働機関は、女性の有給産休を法律で明確に認めていない唯一の産業化国家だと指摘した。大卒者の女性のうち23%がセクハラか性的暴行を受けている。米国の外傷が死因となった15歳以上の青少年のうち、4分の1が銃撃事件で命を落としている。
――米国は公然と我が物顔で他国の人権を犯し続けており、他国の生命を塵芥とも思っていない。米国はイラクとシリアの空爆で、数千人の一般人を爆殺した。
人権記録の全文は約1万2000字で、助言、公民の権利、参政権、経済・社会の権利、人種差別、女性と子供の権利、他国に対する乱暴な人権侵害などに分かれる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年4月15日