オバマ氏が広島訪問へ、日米の思惑とは

オバマ氏が広島訪問へ、日米の思惑とは。 日本と米国は10日、オバマ米大統領が今月末、日本で開かれるG7サミットの会期中に広島を訪問すると発表した…

タグ: オバマ 広島訪問

発信時間: 2016-05-12 14:02:47 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

日本と米国は10日、オバマ米大統領が今月末、日本で開かれるG7サミットの会期中に広島を訪問すると発表した。第二次大戦中に原爆を投下された日本の都市を、米国の現職の大統領が訪問するのはこれが初めてとなる。

アナリストは、日米両国にはそれぞれの思惑があると指摘した。日本はこれにより「戦争の被害者」としてのイメージを強めることができる。オバマ大統領はこの決定により、「核なき世界」という主張のレガシーを作り、「アジア太平洋リバランス戦略」を推進するため日本を抱き込むことができる。

日本 戦争発動者としての印象を薄める

日本は積極的に、外国政府高官を被爆地に招待してきた。うち日本は米国の高官の訪問を最も重視している。オバマ大統領は2009年の就任以降、核軍縮および「核なき世界」を提唱している。そこで日本はオバマ大統領を被爆地に招待する取り組みを強化した。オバマ大統領は2009年、10年、14年に3回訪日した。日本側は毎回の訪問前、オバマ大統領に被爆地訪問を呼びかけていた。

日本は米国高官を被爆地に招待する目的は、世界に核廃絶を呼びかけるためだと称しているが、これには別の狙いがあると普遍的に見なされている。

世界で唯一の被爆国である日本国内では、核兵器に反対する意識が強い。しかしこの意識の中には、強い「被害者意識」が含まれる。広島と長崎の平和記念館内は、被爆後の死傷状況と悲惨な光景に関する展示がほとんどで、日本の侵略戦争発動の責任、他国にもたらした損失についてはほとんど取り上げていない。

日本政府は歴史問題であいまいな態度をとり、懸念されている。特に日本社会は近年、右傾化を強めており、侵略の歴史を美化し、戦争責任から逃れる「歴史修正主義」の言行を繰り返している。

専門家は、日本政府がオバマ大統領を広島に招待することで、国民の「被害者意識」を強め、「歴史修正主義」に対する国民の支持を集めることができると分析した。また対外的に日本の「戦争の被害者」としてのイメージを強化し、戦争の発動者・侵略者としての印象を薄めることができる。

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