米国防総省は北京時間14日、中国の軍事・安全保障に関する年次報告書を発表し、「中国の軍事的脅威」「中国の軍事力は不透明」などのでっち上げを続けた。中国国防部の楊宇軍報道官は同日談話を発表し、「米国は毎年いわゆる報告書を発表し、双方の相互信頼を著しく損ね、中米両国・両軍関係の発展の流れに背いている」と指摘した。楊報道官の発言内容は下記の通り。
中国は防御中心の国防政策を貫いている。中国軍が改革を深化し、武器装備の建設を強化するのは、国家の主権・安全・領土の保全を守り、国家の平和的な発展を保証するためだ。米国は常に中国側の戦略的意図を疑い、中国の正常な武器装備に「接近阻止」「領域阻止」などのレッテルを貼っている。米国が冷戦思考に固執しているのでなければ、懸念する理由はあるだろうか?
中国の海洋問題における立場は一貫しており、明確だ。我々の南沙諸島における島礁建設は、必要な国土防衛の需要を満たすほか、より多く民間の需要に貢献し、より良く国際的な責任と義務を果たすためだ。米国は中国の正当かつ合法な行動に勝手な批判をしているが、自国は前線の軍事配備を強化し、頻繁に軍艦・軍機を使い南中国海で武力を誇示している。米国は航行の自由を口にしているが、心の中では覇権行使を考えている。口先では平和と自制を維持するためと言っているが、軍事化の推進に取り組んでいる。これは十分にその裏表を露呈している。
我々は米国に対して、中米関係および両軍の相互信頼に不利な言行を停止し、実際の行動により両国・両軍関係の健全かつ安定的な発展を促すよう求める。我々は報告書の内容をさらに検討し、状況に基づき今後反応を示していく。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月16日