中国の王毅外交部長は14日、中国―ASEAN諸国外相特別会議後に開かれた記者会見で、次のように表明した。
中国とASEAN諸国の外相は、相互理解促進の精神に基づき、南中国海問題について議論を掘り下げた。南中国海の平和と安定を共に維持し、地域の安全と繁栄を促進することを強調した。南中国海問題を適切に処理し、中国―ASEAN友好協力の大局に影響を及ぼさないことを再確認した。全面的・効果的に「南中国海各方行為宣言」を履行し、「南中国海行為準則」の協議を積極的に進め、意見を一致させた上で同準則を早期採択することを確認した。「南中国海各方行為宣言」第4条では、直接的に関連する主権国が友好的な協議と交渉を通じ、平和的な手段により存在する係争を解決すると規定されている。
我々はベトナム・ハロン湾で先ほど閉幕した、中国とASEAN諸国の「南中国海各方行為宣言」の履行に関する高官会議が得た、新たな進展を十分に評価する。この進展には、▽各国は取り組みを強化し、中国とASEANが全面的で効果的な「南中国海各方行為宣言」の履行に関する共同声明を発表するための基礎を固める▽「南中国海行為準則」の協議で得られた初歩的な成果、中国とASEAN諸国が海上緊急事態に対応するための外交高官ホットラインの早期構築などを早期履行する――などの内容が含まれる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年6月15日