南中国海問題において建設的役割を発揮することが、米国の選択であるべきだ。中国は長期的、戦略的視点で中米関係を把握し、推進し続け、両国間の溝を建設的方法で管理・コントロールすることを主張してきた。中米両国の利益が「間近に接触する」アジア太平洋地域でも、中国は米国と共通かつ非排他的な「コミュニティ」を構築し、共に地域の繁栄・安定の建設者、守護者となることを望んできた。
だが、もし米国が代償を度外視して他国に圧力を加えて脅す「瀬戸際政策」を選択するのなら、結果は1つしかない。すなわち、南中国海情勢に生じうるさらなる緊張の全ての責任を米国が負うことだ。南中国海問題において、国の主権と領土の一体性を守る中国の意志は盤石だ。中国のものでなければ少しもいらないし、中国のものであるはずなら、寸土でも必ず守る。これについて、誰も幸運を当てにしたり幻想を抱くべきではない。
今回の対話に参加したカーネギー国際平和財団の史文シニア・フェローは以前、南中国海問題で頻発する紛争は中米関係を永久的に損ない、アジア地域情勢の動揺を招きかねないと文章で指摘した。地域の構造に対する両国の影響力を考えると、このような警告は大げさなものではないだろう。南中国海問題における米国の勝手な行動は一時的なセンセーションを巻き起こす効果があるかも知れないが、いかなる物事にも譲れぬ一線があるのであり、ひとたび度が過ぎれば代償を支払わなければならない。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年7月6日