中国外交部の陸慷報道官は13日の定例記者会見で、「臨時仲裁裁判所は国際裁判所ではなく、ハーグにある国連の国際司法裁判所とは何の関係もない。設置当初より法的根拠を持たず違法であり、この2−3年における行為にも多くの疑わしい点がある」と述べた。
記者からは、「劉振民外交副部長は本日午前の記者会見で、フィリピン前政権が仲裁裁判所の裁判官に賄賂を贈ったと表明したが、具体的な内容については言及しなかった。中国は、フィリピン前政権が仲裁裁判所に賄賂を使い、そのため仲裁裁判所がフィリピンに有利な裁決を下したと判断するか」という質問があった。陸報道官は次のように回答した。
我々はすでに、この仲裁裁判所は設置当初より法的根拠を持たず、違法であると表明している。その過去の2−3年における行為にも多くの疑わしい点がある。劉副部長は午前中、記者の質問に対して「この仲裁裁判所は国際裁判所ではなく、ハーグにある国連の国際司法裁判所とは何の関係もない。国際司法裁判所、国際海洋法裁判所の裁判官の賃金は国連から支払われている。彼らの独立性と公正性を守ることが目的だ。この5人の裁判官は金稼ぎで、稼いだのはフィリピンの金であり、有償でサービスを提供している」と述べた。この状況をはっきり説明することは有意義だと思う。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月14日