解放軍報:違法な裁決によって中国の主権を奪うことはできない

解放軍報:違法な裁決によって中国の主権を奪うことはできない。 フィリピンの南中国海をめぐる仲裁案件がついに結末を迎えた。その判断は人々を驚嘆させるものであり、憤慨させるものでもある。中国政府と中国人民はこれに断固として反対し、承認せず、受け入れない…

タグ: フィリピン 南中国海 仲裁 国際秩序

発信時間: 2016-07-14 13:16:07 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

フィリピンの南中国海をめぐる仲裁案件がついに結末を迎えた。その判断は人々を驚嘆させるものであり、憤慨させるものでもある。中国政府と中国人民はこれに断固として反対し、承認せず、受け入れない。中国の軍隊は、国家の主権と安全、海洋権益を揺るぎなく防衛し、地域の平和と安定を断固として守り抜き、各種の脅威や挑戦に対応していく。「解放軍報」が伝えた。

フィリピンアキノ3世政権が一方的に提起したこのいわゆる仲裁案件は、法律の衣をまとった政治的な挑発である。仲裁裁判所は、基本的な法理を無視し、軽率に裁判を開始し、独断的な判断を下し、人々の反対を顧みずに大きな間違いを犯した。

この仲裁判断で中国の領土を奪うことができるか。そんなことはあり得ない。南中国海諸島は古くから中国の領土であり、中国の南中国海における領土主権と海洋権益はいかなる状況においても、フィリピンのいわゆる南中国海仲裁案件の裁決の影響を受けることはない。

この仲裁判断を正々堂々と認めないことこそが、行動によって国際法を守るということである。この仲裁案件は茶番に過ぎない。仲裁裁判の開廷は「国連海洋法条約」に反しており、フィリピン側の仲裁の訴えを管轄する権利はない。この仲裁案件の実質は、領土の主権と海域の画定の問題である。領土主権は、「海洋法条約」の調整範囲には当たらない。仲裁裁判所はみだりに権限を拡張し、国家の合意を欠いたまま、仲裁を強行した。「釈規而任巧,釈法而任智,惑乱之道也」(手管や知恵で原則や法律を代えようというのは混迷の道である。韓非子の言葉)。この茶番は世界と地域に混乱をもたらすものでしかない。

仲裁は司法ではない。仲裁員は裁判官ではなく、その判断は判決ではない。強権と操作の色濃い違法なこの茶番は、いかなる後ろめたい目的を遂げるためのものなのか。

フィリピンのアキノ3世政権による一方的な仲裁提起は、言葉のすり替えであり、黒を白と逆転させるようなものである。仲裁手段を通じてフィリピンが遂げようとしている目的は、中国の南沙地域における島礁の占領に「合法」のレッテルを貼り付けることである。アダム・スミスは「道徳情操論」においてこう言っている。「他人の真に有用なものが我々にとっても同様に有用またはより有用であるという理由でこれを奪うことは」「公正な観察者の賛同を得られるものではない」。

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