国際法を私的利用する3−4カ国=中国外交部

国際法を私的利用する3−4カ国=中国外交部。

タグ: 外交部,南中国海

発信時間: 2016-07-14 10:54:02 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国外交部が13日に開いた定例記者会見において、記者からは「南中国海仲裁裁判所が昨日、仲裁結果を発表した後、一部の国はこの仲裁結果は法的拘束力を持つとし、中国が履行しなければ国際法違反に当たると表明した。中国はこの説に同意するか」という質問があった。陸慷報道官は次のように回答した。

フィリピン前政権の一方的な申し立てにより設置された、いわゆる南中国海仲裁案仲裁裁判所が昨日、いわゆる仲裁結果を発表した後、一部の国はその観点を表明した。我々は中国の立場と主張に賛同する国に謝意を表する。当然ながら我々はまた、国際社会の大多数のメンバーの公正なる立場を顧みず、このいわゆる仲裁結果が「法的拘束力」を持つと主張し、このいわゆる仲裁結果が「国際法に合致する」と頑なに称している3−4カ国にも留意している。

中国政府と中国外交部は昨日、2つの声明を発表した。中国政府が本日発表した白書は、中国側の関連する立場を全体的かつ系統的に論述している。

陸報道官は上述した3−4カ国について、次のように述べた。

(一)中国が「7−8カ国は国際社会を代表しない」と注意を促した後、上述した数カ国が発言の中で二度と「国際社会」を使わなくなったことに留意している。これは良いことだ。

(二)しかしこの数カ国が、国際社会の多数のメンバーがさまざまな角度から中国側の立場を支持しているという事実に対して、依然としてこの違法な仲裁裁判所の結論に「法的拘束力」があると勝手に言い張っている。これは正しくない。

(三)中国は国際法の尊厳と威厳を守り続ける。我々は違法な仲裁裁判所の違法な結論が「法的拘束力」を持つという奇々怪々たる説には同意しない。

中国はフィリピン前政権が申し立てた仲裁は領土主権をめぐる係争に関わり、国連海洋法条約の管轄範囲内にないと何度も指摘してきた。これは条約に明文化されている規定だ。上述した数カ国は国際法を誠実に見据えるならば、その元の意義を直視するべきだ。

中国はフィリピン前政権が申し立てた仲裁は海洋権益の区分に関わると、何度も指摘してきた。中国政府は同条約第298条に基づき、管轄を排除する保留の声明を発表した。このような声明を発表しているのは中国だけでなく、数十カ国ある。例えば国連安保理常任理事国の5カ国のうち、同条約に加盟していない1カ国を除く4カ国すべてが、この管轄を排除する声明を発表している。さらにかつて南中国海問題で中国を非難したG7のうち、同条約に加盟していない1カ国を除く6カ国のうち4カ国が、第298条に基づき保留している。このすべての保留が、同条約の整合性を構成している。関連国は誠実に国際法と向き合うならば、まず「これらの保留が有効か」という質問に回答しなければならない。

我々は誠意で理を説いている。上述した3−4カ国が誠実に国際法と向き合うならば、上述した理をはっきりさせられるだろう。我々は彼らが中国や国際社会の多数のメンバーと同じく、国際法を児戯とするのではなく、ましてや国際法を歪曲し意図的に濫用することで後ろめたい政治目的に利用するのではなく、厳かに国際法を見据えることを願う。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月14日

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