法律の目眩まし、米比が中国に「国際法不遵守」のレッテルを貼る

法律の目眩まし、米比が中国に「国際法不遵守」のレッテルを貼る。

タグ: 南中国海 仲裁 米国

発信時間: 2016-07-22 12:59:11 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

いわゆる南中国海の仲裁結果が発表されると、米国とその同盟国は「仲裁の裁決を尊重するよう中国に求める」と声を荒げている。仲裁の裁決の法的効力、その執行の問題が、中米の法律をめぐる輿論戦の新たな戦場になった。

仲裁の裁決には法的拘束力があるのだろうか?国際法はいかに仲裁の裁決を執行するのだろうか?仲裁の裁決を認めず執行しないことは、国際法の不遵守に当たるのだろうか?これらの問題が事実に基づく答えを得られるかは、国際輿論の支持を左右する重要な鍵になるだろう。

すべての規則にも例外がある。特定の状況下、仲裁の裁決そのものが無効と見なされる。しかしこの例外の規則は少数の法律専門家にのみ把握されており、一般人は一般的な規則しか知らない。中国は国際社会に対して、仲裁の裁決がどのような時に無効になるかという、この特殊な規則をはっきり説明する必要がある。

一般的に、仲裁の成功は、係争の当事国が善意で裁決を執行するかにかかっている。国内の法体制には法執行を担当する政府の権威ある機関がある。これとは異なり、国家の上で国際法を執行するような世界政府は存在しない。国連憲章第94条によると、係争の当事国の一方は国連安保理に対して、国際裁判所の司法判決の強制執行を求めることができる。しかし本件は1982年の国連海洋法条約の附属書VIIによって設置された仲裁裁判所に処理されるため、その裁決を強制的に執行する権利を持つ者は存在しない。

米国は何度も人を騙し、この特殊規則と一般規則の差の効果を利用し、メディアで仲裁の裁決と国際裁判所の司法判決を意図的に同一視することで、裁決は国際法により強制的に執行できると嘘をついている。さらに悪い事に、米国は裁決を法的な口実とし南中国海地域で武力を行使し、国際関係における武力と武力による脅迫を禁止するという一般国際法の原則を完全に無視する可能性がある。

国際司法裁判所規程の第38条の規定によると、国際法には主に国際条約、国際慣行、法の一般原則が含まれる。司法判決は法則決定の補助手段にしかならず、それ自体は国際法の根拠にならない。この規定は国際法を熟知している人にとっては、基本的な常識だ。しかしながら米国はこの法曹界の常識と、一般人の国際法に対する誤解の間にある隙を突き、意図的に輿論を盛り上げ、仲裁裁決を受け入れず国際法を遵守していないというレッテルを中国に貼り付けている。

中国がこの米国との法律をめぐる輿論戦に勝利する最良の手段は、この特殊規則と一般規則が異なることを、世界の人々にはっきりと示すことだ。事件に本来の姿を取り戻させ、耳目を混乱させ火事場泥棒を働こうとする米比の醜い姿を暴露するのだ。(厦門大学南中国海研究院研究員、南中国海研究共同革新センター研究員趙一水)

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月22日

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